2008年06月14日

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鈴ヶ峰312m~西峰(三角点)~(引き返す)~井口台西コース
(出発帰着:自宅)

2008年06月14日(土)、単独

このページの目次です

はじめに

芸北に行くつもりであったが、前日奥歯を抜く。大事をとって軽めの調整として、前から気になっていた井口台西コースを下りてみた。なお、全般的にお花観察あり、コースタイムは参考まで。

後日注(2008年10月9日):
「広島県の山」(新・分県登山ガイド(改訂版)33)山と溪谷社(2008年8月)pp.78-79の「33鈴ガ峰」の項では、「井口台西コース」について少し紹介されている。しかし、井口台東コースについては何ら言及されていない。

井口台西コース(井口台~鈴ヶ峰東峰・西峰縦走路)は廃道ぎみであり、現在もよく踏まれているのは井口台東コース(井口台~鈴ヶ峰東峰直登)である。もしここで、井口台団地を起点(終点)とするコースを紹介するのであれば、井口台東コースのみを取り上げるのが適当であろう。

くわしくは、上記の鈴ヶ峰・鬼ヶ城山トップページ→鈴ヶ峰山行ルート図(電子国土)参照。

今日のコース&コースタイム

出発9:21-憩いの森9:46、9:50-墓場横9:56-堰堤下10:04-分岐十字路10:10-東屋10:12-広場10:18-展望岩場10:24、10:31-鈴ヶ峰東峰10:43、10:48-小コブ10:54-小コブ10:56-小コブ10:57-コブ11:02-鈴ヶ峰西峰三角点11:05、11:08-(引き返す)-コブ11:11-小コブ(下山口)11:16、11:20-林道11:36-堰堤11:38-車道最高地点11:40-井口台中央11:59-帰着12:26

  • 出発(25分)憩いの森(14分)堰堤下(6分)分岐十字路(2分)東屋(6分)広場(6分)展望岩場(12分)鈴ヶ峰東峰
     小計1時間22分(登山口4分、展望岩場7分を加える)
  • 鈴ヶ峰東峰(17分)鈴ヶ峰西峰三角点(8分)井口台西コース下山口
     小計28分(西峰3分を加える)
  • 井口台西コース下山口(18分)堰堤(2分)車道(46分)帰着
     小計1時間06分
  • 総合計3時間05分
     (鈴ヶ峰東峰5分、西コース下山口4分を加える)

ヒヨドリ園地(堰堤)コース

憩いの森から、ヒヨドリ園地(堰堤)コースを行く。花の季節である。ドクダミやツユクサくらいは分かるが、アザミの鑑別はできない。白い花弁が6枚の花がある。下3枚の中央部には赤茶色の模様入り、日本の野の花にしては鮮やかな。

堰堤下分岐~東屋(ウグイス園地コース)

堰堤下分岐につく。競馬中継が流れている。ラジオをかけて作業中の人がいるのだろうか。姿を見ることなく、右折して東屋へ向けて登る。実は登山者のラジオだった。のちほど東峰下で再び遭遇、お姿を拝見する。

東屋~広場

さて、花は続く。名前が分からないのがつらい。東屋を過ぎ、広場に達する手前で左手前方に分岐道が延びている。これまで、この分岐道については、本道がトラバース道になる「広場」において、本道のさらに下方にこの道が延びていると勘違いをしていた。正確には、この分岐道は、東屋~広場の中間点から左手前方に延びていく。

広場~展望岩場

広場から展望岩場までの平坦な道を行く。ヤマボウシが満開である。展望岩場には、クサギの花その他。今来た道の下に、踏み跡が平行して付いているのを新たに発見する。

水場

水場を過ぎ、エゴノキ(すぐ後に訂正あり)の花が目の前にある。白い花がこれまでも点々と道に落ちていた。見上げてもよく分からなかったのだが、ここに来て絶好のシャッターチャンス到来。なんとかものにする。
後刻注:写真でみると、ネジキ。「花冠は長さ7~8mmで先端は狭まり、先端は浅く5裂している」植物生態研究室(波田研)

東峰山頂までの急坂

最後の登りにかかる。水道(みずみち)を切って作業中の人たちを追い越す。ヘルメットをかぶり、作業前、作業中、作業後の写真をとっている。森林組合の方々のようである。業務委託を受けているのであろう。山頂には空き缶などを回収した方が先着。感謝。

そこに競馬中継が追ってくる。展望を楽しむ気にならず、西峰へ逃げる。

西峰まで行き引き返す

西峰に踏み込んですぐの急坂には、土嚢を積んで、山道が崩れるのを防ぐ手立てがしてある。またまた感謝。なお、ヒヨドリ園地コースの堰堤下で、草木に埋もれていた廃道を、わざわざ整備し直しているように見える箇所があった。鈴ヶ峰には、りっぱな登山道網が築かれており、もうこれ以上余分な登山道は必要ないだろう。

また、鈴ヶ峰東峰山頂までの登りで、登山道にほうきの掃き目のようなものが付いているのに気が付いた。あまりに箱庭的に管理するのはどうだろうか。鈴ヶ峰は、今くらいの人数が踏めば自然と歩きやすい道になるはず(急坂の崩落を除いて)である。そして、大きな道標は今後とも設置しないでほしい。

井口台西コース

西峰まで行って引き返し、東峰手前の井口台西コース下り口に着く。その位置は、東峰から西峰に向けて、290m台ピーク(地形図表示)を越えて少し行き、岩場(280m台)ピークの向こうで小コブになった地点である。そこは、"鈴ヶ峰東峰312mから南西に流れる支尾根"(井口台東コース)の一つ西側の支尾根始点となっている。海側の展望がよい。

井口台西コースは、上記のように縦走路から流れ落ちる支尾根の一つを下っている。すでに踏まれなくなって久しいのか、上から見た感じでは、踏み跡らしきものがかろうじて見える程度である。

踏み込んでみると、確かにシダに覆われ足元がよく見えない箇所も多い。しかし、かといって歩きにくい道ではない。まさ土で足に優しく、となりの東コースのように岩場が超急下るようなことはない。安全に下ることのできる道である。しかしながら、人が歩けばその分まさ土が掘れて崩れていくだろう。このまま埋もれていくにまかせた方がよいのかもしれない。

西コースを下りきったところに堰堤があり、ここで井口台東コースと合流して、自動車道まで下る。自動車道の最高地点(標高140mくらい)辺りである。田部戒自「広島市の山を歩く(上巻)」中国新聞社(2004年)P.015には、今日下った西コースについて、「小道が急尾根を下っている。草道の車道に下ると右にフェンスの門があり、大きい堰堤の下で駐車場に下る。ここで鈴ケ峰山頂公園からの道と合流して井口台パークタウンバス停に下る」とある。

電子国土(鈴ヶ峰)のルートを少し手直しする必要がありそうだ。
(後日ルートを修正した。そして、説明文は次のように訂正した。「堰堤のところで、井口台の東コースと西コースが合流して、そのまま自動車道まで下る」)

井口台の自動車道を下る

下りは、井口台中央から南下して、西広島バイパスの上を越える橋を渡り、そこから地道を下った。足の調子はよい。下りの山道も苦にはならなかった。先週の芸北では筋肉痛もおきていない。次回こそ、広見林道近辺の探索に入ろう。