2005年04月09日

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紅葉谷コース~弥山~大元公園コース
(出発帰着:宮島桟橋)

2005年04月09日(土)、EIKO

サクラ

〈写真〉:春爛漫、満開の枝垂桜

春爛漫、満開のサクラを満喫する

このページの目次です

はじめに

宮島桟橋~厳島神社~紅葉谷公園~(紅葉谷川左岸)~紅葉谷分岐(ロープウェイ分岐)~弥山本堂(求聞持堂)~弥山~弥山めぐり(干満岩、大日堂)~仁王門~駒ヶ林分岐~駒ヶ林西大断崖~(大元川右岸)~大元公園~厳島神社~宮島桟橋

春爛漫、満開のサクラを満喫する。久しぶりのアンカー付きで、コースタイムはあくまでも参考。(なお、当日9日が今年のサクラ満開のピークであった)

宮島桟橋9:55-登山口10:31-7号堰堤10:44-海軍省標石10:48-12号堰堤11:11-ロープウェイ分岐11:40-弥山本堂12:01-弥山山頂12:14、13:05-(干満岩、大日堂)-弥山めぐり分岐13:12-(奥の院分岐あり?)-仁王門13:21-駒ヶ林分岐13:29-峠13:39-岩屋大師分岐13:41-駒ヶ林西大断崖13:43-十一丁(石柱)14:08、14:13-八丁14:21-巨大石14:22-大元園地東屋14:38、14:47-大元橋(大元園地内)14:47-大元神社前車道14:56-宮島桟橋15:18

宮島桟橋(36分)登山口(1時間09分)ロープウェイ分岐(21分)弥山本堂(13分)弥山
 登り2時間19分
弥山(16分)仁王門(18分)峠(59分)東屋(31分)宮島桟橋
 下り2時間13分(途中休憩を加える)
総合計4時間32分(昼食タイム51分を除く)

満開のサクラ、春爛漫

宮島行きの連絡船に乗る。船は通常の航路を大きく右に外れて、大鳥居沖をゆっくりと西から東へ進む。波ひとつない満潮(9時58分、大潮-潮位348cm)の海に朱の大鳥居が浮かぶ。バックには満開のサクラと厳島神社。絵になる光景である。

紅葉谷川左岸を登る

ソメイヨシノ、ヤマザクラ、枝垂桜など楽しみながら登山口に至る。ここからコース全般に石段が多い。工事用の車両が2台追い抜いていく。コース下方では石段を組み直す工事が継続して行われている。

左手紅葉谷川を見下ろすと、ナメラ岩の上を水が滑るように流れている。水量はそれ程多くないが傾斜(20度前後)があり沢音が心地よい。堰堤がたくさん設置されており、下から順に、2号、3号、4号、12号などと番号が付けられている。昭和20年(1945年)の枕崎台風による土石流被害の修復工事の一環ということだ。

途中で海軍省標石をみつけた。第68号、大正15年8月とある。残る一面には、"呉要害地帯区域標石"と彫りこんであるはずだが、はっきりとは読めない。ウグイスやその他小鳥の鳴き声。

手摺つきの急階段に至る。今年初めて聞くウグイスの谷渡りが長く響き渡る。登りきれば、ロープウェイ登山道分岐だ。道標には、紅葉谷1.8km、弥山0.7kmとある。このコース上には、同じような道標がたくさん設置されている。弥山まで**kmから0.7kmを差し引けば、ロープウェイ分岐までの残り距離ということになる。

弥山山頂からの展望なし

天気はうす曇状態から青空がのぞくようになり、やがて快晴となった。気温は20度以上だろう。しかし、山頂からの展望は全くダメ。黄砂の影響だろう。駒ヶ林の左奥に経小屋山、さらにその左奥は傘山か。廿日市、五日市の埋立地の後に、野貝原山、極楽寺山がうっすらと見える。広島市街地のビル群がわかる程度で、その後の山は全く見えない。

弥山めぐり~大元谷右岸を下る

干満岩方面から下山にかかる。弥山めぐり分岐を右にとり、仁王門を過ぎて470m台を北から巻いて行くと、駒ヶ林分岐を右に分ける。さらに進むと、左手前方に502m、先峠山402mがあり、その間に351m~岩船岳を見るようになる。

やがて峠を北へ乗り越し、石段の急坂を下りに下る。途中、峠のすぐ下では、駒ヶ林西大断崖に直接手を触れることができる。長さ約200m、中央部での高さ約80mだという。

少し傾斜がゆるやかになり、左手からちょろちょろと沢音が聞こえてくるようになる。小さな尾根筋に乗って標高130m地点まで下ると、正面に巨大石(長さ約20m、高さ約8m)があり道をふさいでいる。岩の向こうには海が見える。登山道はこの巨大石を右から巻く形で下っていく。(二万五千分1地形図では、標高120m地点で右折している)

右からも沢音が聞こえてくるころ、左手でカエル?の大合唱が始まる。傾斜はさらにゆるやかとなり、巨石がごろごろ転がる中(大元岩海)を大元園地東屋に至る。ピンクのサクラが満開で見事。すぐ下の橋で、<岩船岳>登山道が<左岸>沿いに上っている(2005年03月19日通過)のを確認する。

大元公園コース登山道を<弥山>に向かって登る場合、大元川の<右岸>を行く、ということでよいだろう。確かに、大元公園内の散策道路は、よく整備された幅広の大元川下流域の左岸を通っている。しかし、登山道が大元川左岸を行く距離は、二万五千分1地形図で表記されているほど長くはないはずだ。

大鳥居のそばを歩いて渡る

帰りは大鳥居のそばを歩いて渡る。潮干狩りのシーズンが始まったようだ。大潮の干潮(16時09分、潮位9cm)で、大勢の人が大鳥居のずっと向こうまで広がって貝掘りをしている。さすがに鳥居の内側を掘っている人はいない。こちら側は神域なのだ。

今日は最初から最後まで大勢の人に追い越されていった。そうしたなかで、自分たちのペースを守り、ゆったり過ごせた一日に満足する。

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なお、初版刊行後も加筆修正を繰り返しています。