2004年05月08日

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2004年05月08日(土)、単独
朝日山:
朝日山
(出発帰着、竹原市街)

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最終更新日:2015-07-05 (日) 12:21:07
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はじめに

2004年05月08日(土)、単独
朝日山、呉線沿線
(出発帰着、竹原市街)

「ひろしま百山」(1998年刊)のいう「高木にならなければ花の見られないホオノキの花を、目の下に見ることができる」というの文章に惹かれて登る。一輪だけだが何とかデジカメに収めることができて満足する。霞む天気で展望はそれほど楽しめなかった。

朝日山登山道は二万五千分1地形図に記載されていない。山頂から北側のルート(下山道)探しに苦労をした。そこで今回はそのことを中心にまとめてみた。

今日のコースタイム:
竹原市街(16分)竹原中学校(8分)登山道入口(37分)ため池(15分)大井分岐(14分)朝日山頂上
 小計1時間56分(全ての休憩を含む)
朝日山頂上(8分)25番鉄塔(15分)朝日山登山道駐車場(推定6分)上条入口(43分)上条橋上流(39分)竹原市街
 小計1時間51分
その他、ルート探索、宿根集落内周回
 小計30分
総合計4時間17分(山頂散策48分を除く)

竹原市内10:06-竹原中学校、成井浄水場10:22、10:31-登山道(人家なくなる)10:39-堰堤10:46-堰堤10:49-沢渡る(左岸へ)10:56-石組み(畑?)11:05-ため池11:16、11:28-稜線鞍部(左へ)11:32-大井分岐(右へ)11:43、11:48-車道11:49-朝日山頂上12:02、12:50-送電線鉄塔(No25)12:58-小ピーク13:01-鉄塔引き返す13:07-朝日山登山道駐車場13:22-(宿根集落)-上条へ越える山道入口13:49-稜線14:00-道消える14:04-車道(上条橋上流)14:32-竹原市内15:11

竹原中学校前の成井浄水場

まず、竹原中学校前の成井浄水場をめざす。そして、浄水場に取り付けられた小さな標識に従い、浄水場を右手に見て細い車道を登る。次に現れた標識には、コンクリートの壁にペンキで「朝日山」と書かれている。その横に書き添えられた「矢印」に従って右折する。最後は、民家の土蔵と作業小屋の間を抜けて、谷筋の細い山道に入る。

"こういち"レポートでは、浄水場前の広い道を中学校沿いにしばらく行ってから、左へ回り込んでいるが、どちらにしても同じことである。最終的には、進行方向右手に見える谷に入る。迫奥谷(さこくのたに)というらしい。

ため池

この谷は、朝日山南方にある394mピークから南東に流れる尾根の東側に当たる。堰堤を2つ越えてなおも行くと、標高260~70m附近で、右手に”ため池”が現れる。

昔はこのあたりにも農家があったらしい。途中でみた石垣の段々は田畑のあとであろうか。そしてこの”ため池”はそのために作ったものだろう。堤に設置された石碑には、大正8年1月起工、同10年5月竣工(設計金壱万円)といった意味の内容と共に、関係者の名前が刻まれている。

ため池を右手に見て大きく回りこみ、いままで登ってきた谷筋の東側尾根に乗る。その稜線を左手に行けば、やがて木段の急坂となり、みごとな竹林が現れる。特に北側斜面の眺めは圧巻である。

宿根越しの峠

緩斜面となり竹もまばらになってくると、朝日山~394mピーク間の鞍部、すなわち、昔の宿根(すくね)越しの峠である。ただし、「宿根への道は荒れていて、現在は使われていない。」-リュックかついで(1980年刊)、となっている。道標には、左大井、右頂上とあった。

朝日山山頂(芝生の広場)

右へ行けばすぐに車道にぶつかる。しばらく車道を行き、車道が左へ大きくカーブする地点を直進して、再び山道に入る。左手の尾根が朝日山から真南へ延びる尾根である。ジグザグに登って尾根に取り付き、整備された木段の道を行く。セミの合唱に元気付けられて頂上をめざす。朝日山頂上一帯は芝生の広場となっており、整備されすぎで趣味に合わない。

ホオノキをみる

頂上北斜面から東斜面にかけてホオノキが多い。急斜面に生育しているので、遊歩道から見る人の目の高さで、すでにかなり樹高の高い所を見ていることになる。それでも、2~3輪咲いている花の高さはかなり高く、位置も遠くなる。そんな中で、なんとか条件にかなう花を見つけて撮影することができた。

送電鉄塔(No.25)

北に延びる尾根に付けられた遊歩道を下る。送電線鉄塔(No25)では、頼山陽の漢詩(9歳作)が紹介されている。さらに進んで、380m台ピークに至る。道はここで途切れた。鉄塔まで引き返すことにする。参考:頼山陽史跡資料館(広島市中区袋町)

諸書に書いてあることを要約すると次のようになる

「リュックかついで」(1980年刊):
頂上から北へ5分で送電線鉄塔下の<三差路>に出る。右に進めば、送電線沿いの尾根で、勾配のきついジグザグ道を一気に下れば<上条>である。あるいは、三差路から整備の進んだ<宿根>への道を下る。

「ひろしま百山」(1998年刊):
頂上から北方向への遊歩道を下り、送電線鉄塔(No25)を過ぎ、宿根へ下る道をやり過ごして<直進>する。ピークを左へとり、約30分で次の鉄塔へ着く。

すなわち、三差路は、25番鉄塔~380m台ピーク間の鞍部にあり、左<宿根>、真中<380m台ピークから北西に延びる尾根を行き、北側を走る別の送電線に達する>、右<上条>となっていると思われる。今回は、その三差路そのものを確認していない。

"こういち"レポート(2002年2月)では、(三差路から)尾根沿いの緩やかな下りの道を進んだが、(次の送電線鉄塔に達することができず)、途中で宿根の集落に下りている。土地の人の話では、その先のルートは消滅しているということだ。

さて、25番鉄塔に帰り着いて下を見ると、西に流れる送電線の方角に踏み跡がついている。鉄塔管理道かもしれない。踏み込んでみる。幅広の稜線を行くが道がよく分からない。踏み跡らしき痕跡をたどり、浅くて広い沢の左手に木段を見つける。

朝日山登山用駐車場

宿根の集落の方角に下っている。石ころだらけの上に落ち葉と木々が散乱しており、そこをイノシシが耕している。荒れ放題の道をたどり、墓場の横を通り過ぎて車道に達する。車何台分かのスペースが取ってあり、朝日山登山用駐車場となっている所だ。

ふと横を見ると、朝日山頂上0.8km(朝日山遊歩道)という標識があり、細い山道が上に向かっている。<三差路>までしっかりした道がついているのだろうか。三差路そのものを確認していないし、よくは分からない。

宿根の集落

さて、ここからどうしたものか。宿根の集落を時計回りでほぼ一周してみた。<在屋>に抜ける道(二万五千分1地形図に表記されている)はよく分からない。北の空を見ると、なんとなく峠道がありそうな雰囲気の場所がある。地図で確認すると234.8m三角点南側あたりのようだ。

送電線鉄塔があるかもしれない。探検してみることにする。集落の端の家を通りかかった時、男性から声をかけられる。「上条まで下るかね」、「ええ、行けますよね」、「うん」、ということで前に進む。

鞍部

”矢竹”のトンネルをくぐり抜けて鞍部に達する。ここらあたりが朝日山から北あるいは北西へ延びる尾根を伝って下りてくる地点のはずである。送電線鉄塔もこのあたりのはずだが、どちらも分からなかった。"こういち"レポートにある尾根筋から宿根に下りた道とはどの道だったのだろうか。

さて、鞍部からは右への巻き道を少しづつ登っていく。ここでも竹林が続く。朝日山頂上付近のものより細めである。山道はしっかりした道だが倒竹が多く荒れ気味である。

尾根

尾根に乗る。朝日山北方から賀茂川にむけて流れる支尾根の一つであり、流れの末端は、水之口~東上条間を指している。左折して小潅木の中を行く(7度)。右にやや振れて(磁北から50度)再び林の中を行く。

上条橋

道が途切れる。右手の沢側にずりずりと近づきながら急斜面を下る。沢は、石ころだらけ、倒竹だらけでもちろん道はついていない。しばらく下って、右の尾根の山道に入り、墓場を通って車道まで下る。上条橋のやや上流地点である。

この山道が上までずっとついているかどうかは、もちろん分からない。宿根で聞いた「上条まで下るかね」、という言葉のほんとうの意味は、結局いまだに分からない。

"こういち"レポートによれば、宿根から在屋に抜ける道はそうとうの悪路で、地元の人の話では、普段はイノシシ猟をする人くらいしか通らないという。それにしても"こういち"さん、竹原で山歩きをした後で、「かぐやひめ号」(広島~竹原間高速バス、一部忠海まで延長)に途中のバス停から飛び乗って帰広するとは粋である。

シロツメクサの蜜をなめるアオスジアゲハ

宿根集落への下り口(車道)で、シロツメクサの蜜をなめる二頭のアオスジアゲハを観察する。近畿大学農学部HP/奈良キャンパスの四季/近畿大学奈良キャンパスのチョウ類相(近畿大学農学部紀要 第32号 抜刷から)/アオスジアゲハの項、には以下のような記述がある。

「1化目の成虫は4月下旬から見られ,5月中旬がピークで,2化目の成虫は6月下旬~8月に出現し,9月~10月下旬にも観察されているので,年3 回発生するものと思われる。個体数はあまり多くない。シロツメクサ,ヤブカラシ,リョウブ,カラスザンショウ,セイタカアワダチソウの花で吸蜜が観察されている。また,湿地での吸水行動も観察されている」

キランソウ、コハコベ、ギンリョウソウ、ゲンゲ、シロツメクサ、ハリエンジュ、ホオノキ、アオスジアゲハなど