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2003年06月07日

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陶晴賢碑~毛利元就碑
(出発帰着:宮島桟橋)

2003年06月07日(土)、単独

JR船上から見る岩船岳

〈写真〉帰りのJR船上から岩船岳を見る
(画面中央やや右一番奥、ごつごつ見える山頂は遠い)

多々良林道から岩船岳を目指すが雨天敗退(東峰手前)
陶晴賢碑に回り東海岸を経て毛利元就碑に至る

  • 宮島南部の砲台跡 ⇒ 実際には「厳島聴測照射所」だということが判明
    (中国新聞記事、2011年1月12日付)
  • あての木浦から取付き、砲台跡~御床山~岩船岳を乗り越す(2009/05/04)
  • ついに砲台跡到達(2005/03/19)
  • 岩船岳~御床山の向こうの砲台跡探索
    (2004/03/13、2003/06/07、2002/04/06、3/30、3/2)
  • 陶晴賢碑山行記(導入部):2014/01/12
  • 先峠(岩船岳縦走路)~陶晴賢碑
    直接登る:2013/09/22、直接下る:2013/10/20
  • 陶晴賢碑分岐(岩船岳縦走路)~陶晴賢碑
    初めて下る:2003/06/07、往復:2009/03/20

このページの目次です

はじめに

宮島桟橋~厳島神社~大元公園~多々良~岩船岳登山口(多々良林道)~岩船岳縦走路・先峠~351m~大川越~岩船岳東峰手前~青海苔浦分岐(陶晴賢碑分岐)まで往路下山~陶晴賢碑~青海苔浦~大砂利~腰細浦~入浜~鷹ノ巣浦~包ヶ浦~宮島桟橋
(出発帰着:宮島桟橋)

岩船岳~御床山向こうの砲台跡をどうしても探索したくて出かけるが雨天敗退、体力的にもかなりしんどい距離になってきた。またしても無期延期。

今日のコース&コースタイム

宮島桟橋7:53-大元公園8:13-多々良8:53-岩船岳登山口9:28、9:34-稜線上9:48-岩船岳をみる9:57-水場10:00-海軍省標石10:01-青海苔分岐(陶晴賢碑分岐)10:02-(右手ピークを巻く)-急登開始10:15-展望岩10:22、10:28-351m10:33-小ピーク10:37-小ピーク10:40-小ピーク10:44-八畳岩10:46、10:50-小ピーク10:51-大川越え10:55-振り返れば展望11:07、11:40-大川越え11:49-八畳岩12:00-小ピーク13:12-351m12:15-小ピーク12:17-展望岩12:19、12:29-青海苔分岐12:36-沢を渡る12:43-陶晴賢碑見学12:45、12:53-沢を渡る12:56、13:01、13:25-林道13:48-大砂利15:02-腰細浦15:14-入浜15:28-鷹ノ巣浦15:48-包ヶ浦16:30、16:51-宮島桟橋17:23

宮島桟橋(1時間)多々良(50分)岩船岳方面稜線上(45分)351m(22分)大川越え(12分)振り返れば展望、岩船岳手前25~30分地点
 小計3時間14分(休憩を含む)
振り返れば展望(9分)大川越え(26分)351m(11分)青海苔分岐(1時間12分)青海苔浦
 小計2時間08分(休憩を含む)
青海苔浦(1時間14分)大砂利(12分)腰細浦(14分)入浜(20分)鷹ノ巣浦(42分)包ヶ浦(32分)宮島桟橋
 小計3時間35分(休憩を含む)
総合計9時間30分(全ての休憩を含む)

2004年03月14日訂正
陸軍省標石→海軍省

岩船岳縦走路

岩船岳の向こうさらに1時間30分くらいを予定した超ロングコースである。そのため慎重になりすぎたのか、あるいは体調があまり良くないのか、どうにもピッチが上がらない。

それでも、海岸道路でヤマボウシ、テリハノイバラ、リョウブの花や、ウリハダカエデに鈴なりの実など、山道に入ってからも点々と咲くネジキの白い花を楽しみながら351mピークに至る。すると右前方から雷の音が聞こえ始める。大川越えを過ぎ、一登りしたところ(振り返れば展望)で雨が落ちてくる。あいかわらず雷は鳴っている。

雨天敗退(振り返れば展望)

先へ進むかどうか迷う。岩船岳東峰までなら20分、岩船岳三角点まででも30分くらいの地点である。しかし、御床山の向こう、砲台跡を見下ろす地点までは今日のペースだと後1時間くらいかかりそうである。そこからさらにアタックをかけて1時間で目標地点到達とするならば、ここに戻ってくるまでに約3時間みる必要がある。

雨の中を動ける時間と地域ではない。今日はここまでと諦め、来た道を引き返すことにする。振り返れば351mピークが大きい。よく歩いてきたものだと思う。しかし、そのように感じるのは疲れが溜まっているからかもしれない。無理はすまい。 往路下山、大川越えまで下り、さらに351mピークを越えて青海苔浦分岐まで戻る。

「陶晴賢碑」から「毛利元就碑」へ向かう

分岐に至って雨が止んできた。この分岐を右手(南東斜面)に取れば、陶晴賢碑があるはずだ。前々から気になっていた碑の見学に行くことにする。「高安原 陶晴賢敗死之所」石碑は、稜線から約10分程下ったところにあった。登り返せば宮島桟橋まで2時間あれば十分帰り着く距離だ。

陶晴賢碑

〈写真〉「高安原 陶晴賢敗死之所」石碑
(薄暗い山中にある)

しかし今日はそのまま青海苔浦まで下る。今まで歩いてきた稜線下の沢に沿っていく道である。距離的には再び岩船岳にどんどん近づいていく。その分、宮島桟橋からはどんどん離れていく。

青海苔浦からは海岸道路を北東に進む。距離はあるが時間もあるので大丈夫だろう。潮騒、モーターボートのエンジン音を聞きながら歩を進める。海岸から人の声がする。プレジャーボートでやってきた人たちであろう。

目の前をカニが横切る。林道の海側に鷹ノ巣砲台と関連があると思われる遺構(ほんの一部)がある。砲台跡の大部分は鷹ノ巣山(194mピーク)山頂近くにあるようだ。

入浜の沼地をみる。海岸の砂浜に大きなヤマモモの木がある。ハマゴウの大群落がある。サツマシジミは分からなかったが、今日も何種類かのチョウを見た。

ただ歩くだけと考えていた東海岸の道路は高低差がきつい。少し登り気味の道が海岸まで下りてほっとしたと思ったら、再び50mくらいを登り返す。それの連続である。包ヶ浦手前では、100m以上も登る。

ようやく包ヶ浦に着く。テニスコートは満杯。ウィンドサーファーが後片付けをしている。上半身むきむきの筋肉マンたちである。海をみればいい風が吹いている。ウィンドサーフィンとクルーザーが一杯ずつ。

海の向こうに鈴ヶ峰が見える。もしかしたら自宅マンションも見えているのかもしれない。窓ヶ山~向山は輪郭がうっすらと分かる程度である。包ヶ浦には「毛利元就上陸之跡」石碑がある。陶晴賢碑からの歩行時間は約3時間30分であった。

毛利元就碑

〈写真〉「毛利元就上陸之跡」石碑
(海岸沿いの明るい場所にある)

おわりに

結局そのまま宮島桟橋まで歩き通した。海岸道路だけで弥山の半分くらいを登って下りた感じだ。しかしそれでも今日予定していた11時間には届かない。宮島南部の砲台跡はいかにも遠い。

山道では誰一人会うことはなかった。獣道を逃げていった動物がいた。種類はわからない。シカには何頭か出会った。すれ違うのが怖かったが幸い向こうからよけてくれた。

帰りの電車内で、JR新井口駅手前で鈴ヶ峰の肩に沈む真っ赤な太陽を見る。

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なお、初版刊行後も加筆修正を繰り返しています。