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2002年04月06日

Akimasa Net
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岩船岳~御床山(砲台跡まで届かず)
(出発帰着:宮島桟橋)

2002年04月06日(土)、単独

可部島

〈写真〉御床山の先から可部島を見る
(可部島の右手前、230mの右懐に砲台跡)

行き帰りとも多々良林道経由
雨天敗退後、帰りに海岸通りで植物観察

  • 宮島南部の砲台跡 ⇒ 実際には「厳島聴測照射所」だということが判明
    (中国新聞記事、2011年1月12日付)
  • あての木浦から取付き、砲台跡~御床山~岩船岳を乗り越す(2009/05/04)
  • ついに砲台跡到達(2005/03/19)
  • 岩船岳~御床山の向こうの砲台跡探索< (2004/03/13、2003/06/07、2002/04/06、3/30、3/2)

このページの目次です

はじめに

宮島桟橋~厳島神社~大元公園~多々良~岩船岳登山口(多々良林道)~先峠(岩船岳縦走路)~351m~大川越~岩船岳~御床山~砲台跡手前~往路下山、完全に同一行程
(出発帰着:宮島桟橋)

御床山の向こう、230mピークにある砲台跡を見てみたいという強い願望を抑えきれず、先週の探索以降に得たいくつかの情報を元に再度挑戦をする。今回は、目標まで300m足らずと思われる樹林帯の中まで達するが雨がぱらつき始め撤退する。

ただし、そのまま進んで、この樹林帯を一人で突破できたかといえば自信はない。同行者を得るなどの条件が揃うまで砲台跡探索はやはり保留にしておこう。

今日のコース&コースタイム

宮島桟橋7:18-多々良7:58-岩船岳登山口8:24、8:29-稜線上(青海苔乗越)8:40-展望岩9:03、9:12-八畳岩9:26、9:32-大川越え9:37-振り返れば展望9:52、9:54-岩船岳東峰10:10-岩船岳10:19 -御床山10:37-先週敗退地点10:40-今回敗退地点11:15-先週敗退地点11:50、12:08-岩船岳12:33-岩船岳東峰12:40-大川越え13:09、13:23-八畳岩13:30-展望岩13:47-青海苔分岐13:55-青海苔乗越14:10-多々良林道(岩船岳登山口)14:21-多々良14:40-大元公園15:50-桟橋16:07

宮島桟橋(40分)多々良(42分)岩船岳方面稜線上(1時間39分)岩船岳
 小計3時間01分
御床山よりさらに先を往復、岩船岳から 行56分、帰1時間18分
 小計2時間14分
岩船岳(1時間37分)岩船岳方面稜線・先峠(30分)多々良
 小計2時間07分
多々良(1時間10分)大元公園(17分)桟橋
 小計1時間27分
合計8時間49分

多々良林道から岩船岳縦走路へ

天気予報は午後から雨である。出来るだけ早目に目標地点に達したい。しかし、あまり行きすぎて降られると帰りがやっかいだ。空とにらめっこの山行となった。

JR新井口で宮島は見えている。東の空は朝焼けだ。宮島口桟橋でも東から北にかけて山並が意外とよく見えている。なんとかなるかもしれない。

多々良林道で早くも道の前方が点々と黒くなってきた。雨だ。しかし、メガネにかかる程のことはない。このまま進もう。もし傘が必要になれば引き返すことにする。そのうち空が明るくなって薄日がさすまでになる。岩船岳を過ぎ御床山までどんどん進む。

御床山の向こうから砲台跡手前まで、雨天敗退

さて、御床山から赤テープにしたがって南西に進むと、すぐに可部島を見下ろす裸地に達する。そこからさらに少し下の裸地、さらにその下の裸地と、羊歯に隠れた道を真っ直ぐに下る。真っ直ぐに進めなくなった所が先週の敗退地点である。標高約300m。

ここから目標物を確認できる。左手前方に241mピーク、正面の可部島をはさんで、右手前方に目標地点の230mピーク。

230mピークの右下、稜線よりやや下側に、茶色の細長い四角形の建物らしきものが見える。

ここから左(東)に羊歯の中の道を行く。次の到達地点は焼け木が数本立っている所(左前方)である。そして、そこからその下に見えている大岩をめざす。稜線のやや東側を行く感じである。大岩で標高約260m。

大岩までは色が抜けきった赤テープがある。しかし、そこから先は何もない。羊歯の中に分け入り、大岩を東から巻いて少し下り、その後ほとんど等高線と平行に西へ進む感じで樹林帯に入る。

樹林帯までの羊歯の間に小さな木が生えている。おそらく植林されたものであろうが、悲しいかな羊歯の勢いの方が強い。木の背丈にせまるくらい羊歯が生えている。なかには枯れてしまった木もある。この位置だと下草を刈り込むために毎年人が入るという訳にもいかないだろう。自然の状態では山火事の跡は100年、200年後はどのようになるのであろうか。

樹林帯まで来ると、目標地点手前の小ピークが前面に立ちはだかる感じになる。木々はよく茂っており進みにくい。ここで再び雨がぱらついてきた。撤退を決意する。目標地点まで300m以内には迫っているはずだがしかたない。この後どのようなルートを取ればよいのかまったく見当がついていないのだから。標高約240m。

先週敗退地点まで引き返し、目標物までのルートをもう一度頭の中に叩き込む。空が明るくなってきた。ここで食事をしてゆっくりできそうだ。目標物を目の前に見ながら食事をするのも辛いがしかたない。準備を始めるとまた雨がぱらついてきた。やはり即撤退だ。出来るだけ早く岩船岳を下っておこう。食事は八畳岩まで戻ってからだ。

雨に中を宮島桟橋まで帰る

雨の程度は傘をさす程のこともなくどんどん進む。大川越え直前まで下ってほっと一安心したところで雨足がちょっと強くなる。ここから先の急坂(下り)は、展望岩の先で数分程度と青海苔乗越からの下り10分少々だけである。大川越えで食事をしておくことにする。木の下に入って座るとほとんど雨はかからない。

再び傘をさして351mピークをめざす。傘はあまり大きくない折りたたみのもので、傘を閉じなければ進めない という個所はほとんどない。時々ちょっと右左に傾けるだけでよい。ただし、羊歯やその他の草木で下半身はひざまで濡れる。青海苔乗越手前の羊歯では、両脚の太ももから上半身も左肩(山側)までびしょ濡れになってしまった。

青海苔乗越から多々良林道までの急坂も傘をさして下った。道はまだ乾いている。森の木々の保水力の一端を見る思いがする。雨は、海岸通りで一旦ほとんど降り止んだ(この間、植物観察)が、大元公園から先で本降りとなった。

山では誰にも会わなかった(先週は快晴で4組、7~8名の人に会った)。動物たちには出会った。大川越え(行き)あたりでお尻の白い毛が目立つ大きなシカに会った。よけてくれないかなと一瞬立ち止まったら、むこうが気づいて走って逃げて行ってくれた。ウヅラの形をした鳥がいた。その他、姿は見えないが林の中でごそごそ音がして怖くなることが何度かあった。音といえば、ウグイスの鳴き声は至るところで聞けた。こちらは怖くない。疲れがとれる鳴き声である。

宮島にはがんばってほしい

宮島口からボート専用列車の一つ後の電車で帰った。最近、競艇人口が大幅に減っているという。うろおぼえだが、そのために宮島町の(宮島競艇による)蓄えが、一時は100億円もあったのに今は一千万円を切る程度になったと聞いたことがある。

先週は快晴で観光客が多かった。今週は雨にもかかわらずかなりの人出であった。世界遺産の維持には相当のお金がかかるという。広域合併先の選択等も含めて関係機関にはがんばってほしいものである。

青海苔乗越までの急登道(行き)でドングリを2個と葉っぱを1枚拾っておいた。どちらもそこら中一面に落ちていたものである。帰ってから「どんぐりの図鑑」で娘と孫に調べさせると、ドングリは「こなら」で、葉っぱは「アラカシ」だという。次回行くときには木の特徴を調べておいて現地で観察してみよう。

2002年04月06日(土)潮汐表(広島港基準)-小潮
満潮:5時35分、潮位265cm、17時06分、潮位204cm
干潮:12時14分、潮位+170cm、23時48分、潮位+110cm

宮島本発売(アマゾンKindle版)2018年1月17日刊

『孫と歩く~ユネスコ世界文化遺産の島・厳島~』

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なお、初版刊行後も加筆修正を繰り返しています。