2002年04月13日

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憩いの森~鈴ヶ峰312m~鈴が峰公園
(出発帰着:JR新井口駅)

2002年4月13日(土)、EIKO

このページの目次です

はじめに

先週、先々週と二週続けて宮島でしかもハードな山行であった。今週はKENをさそって久しぶりの裏山(鈴ヶ峰)をゆったりと歩いてみようかと考えていた。しかし、KENは今週小学校に入学したばかりで疲れているらしい。先週宮島から持って帰ったドングリに興味を示してくれていたので、いっしょにドングリ探しをしようと楽しみにしていたのだが残念だ。

今日のコース&コースタイム

JR新井口10:00-井口台中学校(鈴ヶ峰憩いの森入口)10:23-ウグイス園地休憩所10:53-展望岩11:08-鈴ヶ峰頂上11:28、12:45-(鬼ヶ城山方面下山口)-(鈴が峰公園)-(鈴ヶ峰団地)-JR新井口13:50

今日の様子

EIKOと出かける。EIKOも最近体調を崩しているのだが、鈴ヶ峰なら気分転換にちょうどいいだろう。自分自身も今週は仕事で精神的にいやな疲れ方をしたのでちょっと休息したいところだ。

鈴ヶ峰山頂(312mピーク)は北西方向の立ち木を少し伐採したようだ。これによって、冬には雪で白く輝く十方山などを容易に見ることができるかもしれない。

さて今日は春快晴の天気に恵まれ360度の超展望を楽しむ。ただし、ここのところの黄砂はちょっとの雨で洗い流される程度のものではなく、今日も遠くはかすんでしまっているのが惜しい。風が強く地図はしっかり持っていないと吹き飛ばされてしまう。しかし、気温は高く寒いというほどではない。

鈴ヶ峰からの展望

向山と大茶臼山の間にもいくつかの山(安佐北の山のはず)があるが同定できない。(2002年05月05日カシミール3Dを参考に検討を加える)

カシミール3Dによると、大茶臼山の左正面に大きく羽を広げているのが荒谷山である。荒谷山と火山(大茶臼山の左肩)との間に、片廻山、水越山、堂床山、野登呂山が並ぶ。この中では堂床山が一番高く小ピークを形成する。片廻山の位置にも小ピークができる。これは後方の海見山のものであろう。(2002年04 月30日牛頭山参照)

頂上で唯一立ち木があるのは、北東の鬼ヶ城山方面登山道下り口(鈴が峰公園下山口)付近である。立ち木を透かしてみたり右へ左へ移動して眺めると、武田山までの大縦走路を見ることができる。

一番わかりやすいのは何といってもマイクロウェーブのある大茶臼山、その右手前に柚木城山(そのふところに一番近い鬼ヶ城山)がある。丸山は大茶臼山の真後に隠れ、火山が大茶臼山の左肩にわずかに望める。残念ながら、縦走路の終点武田山は柚木城山のほぼ真後にあたるので見えないだろう。柚木城山の右後方に見えるのは、さらにその向こうの阿武山である。

カシミール3Dによると、大茶臼山の向こうの丸山(0.02度左)、柚木城山の向こうの武田山(0.1度左)は、それぞれ見えるという。両者が完全に重なってしまうので目で見て判別できないのかもしれない。また、山頂の立ち木の高さも考慮すべきレベルかもしれない。今後の楽しみとして取っておくことにする。

なお、ソフトでは大茶臼山と鬼ヶ城山の間に備前坊山が見通せるともいう。

・・・・さらに東に目を移すと松笠山も見える。左奥には二ヶ城山、ふところ手前に牛田山が見える。二葉山(仏舎利塔)の真後に呉娑々宇山のピークが重なる。

(呉娑々宇山)から鉾取山系(黄金山の向こうに城山)、さらに絵下山に至る。それは海まで続くがかすんで形ははっきりしない。そんな中で一段高い山、灰が峰がかすみの中に見えているようだ。(頂上に設置してある展望写真で、そこにあることが確実にわかっているから見えるという程度)。

呉方面はかすんで見えない。安芸小富士(似の島278.1m三角点)の右肩と似島右側ピーク(203.1m三角点)の間の向こうに古鷹山(江田島)が見える。ただし、古鷹山の前のピーク(クマン岳)がじゃまをして、直接古鷹山を見とおせてはいないかもしれない。(2001年2月18日、古鷹山から鈴ヶ峰を見たときそのように感じた)

似島の最西端は77.2m三角点(陀峯山-東能美島左手前)である。独立した島のように見えるがそうではない。

津久根島、弁天島、小弁天島も見える。その向こうに見える大きな島は西能美島だ。ピークの野登呂山(宇根山)は弁天島のやや右(西)に見えている一番高い山のはずだが、黄砂でかすんでしまっている。

西能美島と宮島との間には、手前から絵の島、大奈佐島、小黒神島が並ぶ。阿多田島も見えるはずだが確認できない。

宮島を見れば、弥山と駒が林の向こうに、先週、先々週と二週連続で歩いた岩船岳への縦走路が、どんどん遠ざかる形で延びているはずだ。駒が林と前峠山(?)の間にほんの少し見えているのは先峠山だろうか。岩船岳への縦走路は先峠山の左(東)を巻いて行くんだ。

宮島と対峙する経小屋山から北へ、傘山、船倉山(中腹の白い大きな建物も見える)、大野権現山、のうが高原、極楽寺山、窓ヶ山、向山と続く。

極楽寺山から北へ延びる568mピークの右肩に見えるのはなんという山だろうか。方角としては湯来冠山になるはずだ。頂上には鉄塔のようなものが見えているようだ。窓ヶ山のキレットにちょうどはまり込んでいるのが東郷山である。湯来冠山のラインと東郷山の間のずっと奥には十方山、恐羅漢山、砥石郷山などがあるはずだ。冬の快晴時には白い雪をかぶった姿を見ることができるのではないだろうか。

極楽寺山から北へ延びる稜線の右肩に見える円錐形の山は阿弥陀山である。そこから左奥(南西)の大峯山に向けて山並が続くが、大峯山そのものは極楽寺の後ろになり見えない。また、湯来冠山は阿弥陀山のわずかに左側の方向だが阿弥陀山の影に隠れる。

窓ヶ山の向こうに東郷山が重なる。そのピークから左へ流れる大きな肩が窓ヶ山の左肩の向こうに張り出している。芸北の山が望めるのは、この肩と阿弥陀山でできる谷間である。

阿弥陀山の右肩に灰郷スマモ山、一番底に、立岩山(1135m)、十方山そして市間山と続いているはずである。

向山と大茶臼山の間にもいくつかの山(安佐北の山のはず)があるが同定できない。

大茶臼山の左正面に大きく羽を広げているのが荒谷山である。その山と向山との中間、やや荒谷山よりに左から尻高山、滝山、久地冠山がかたまる。位置は美鈴が丘団地北方の小ピーク(226.1m三角点)のやや左である。

芸北の山も見えるという。上記安佐北の山々の左に阿佐山、真後ろに熊城山(滝山の左)、そして右に龍頭山である。龍頭山のピークはかなり広い範囲が見えるようだ。位置は荒谷山の左裾谷間である。

龍頭山の右、荒谷山の左裾に本串山、牛頭山が重なる。

そのほか

春爛漫の天気に恵まれ非常に多くのグループ(一人旅、ご夫婦、10名以上の団体など)30名近くの人々と行き交う。「里山鈴が峰探訪会」による小さな木製の道標が新しく設置されている。登山道の整備も継続して行われている様子がうかがえる。ただし、こちらはどこにも名前は出てこない。ありがたく感謝しながら通らせていただく。

山頂の陸軍標石の字が黒インクかなにかでなぞってあった。赤スプレーが吹き付けてある木も何本かあった。道標のつもりなのだろうか、余計な手を入れることは好きではない。ただし、山頂からの展望を得るために最小限の伐採は許されると考える。もちろん、自然の回復力とのバランスをきちんと考慮することが大前提であることは言うまでもないが。

登山道手前の小緑地でマテバシイ。登山道にはコナラが多い。クリの木が一本。コバノミツバツツジが満開。ヤシャブシの黒い実が登山道沿いに続く。スミレ類も咲いている。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年01月23日)山行記
    己斐峠~柚木城山~鬼ヶ城山~鈴ヶ峰~八幡東
    (出発:己斐峠(JR西広島駅―山陽本線)、帰着:八幡東(JR五日市駅―山陽本線))